3Dプリンターを購入したいと思っていますが、健康に悪影響がないか心配です。専門家の中には、3Dプリンターは人間にとって有害だと言う人もいます。
健康を気にする場合、3Dプリンターを購入する際に考慮すべきことは何でしょうか。 また、安全な3Dプリンターがあれば教えて欲しいです。
@kenorb - 2016-01-12 18:45原文: Is 3D printing safe for your health? (opens new window) 翻訳: 2021年04月23日 ➰ 再翻訳: 2021年05月17日
3Dプリンターを購入したいと思っていますが、健康に悪影響がないか心配です。専門家の中には、3Dプリンターは人間にとって有害だと言う人もいます。
健康を気にする場合、3Dプリンターを購入する際に考慮すべきことは何でしょうか。 また、安全な3Dプリンターがあれば教えて欲しいです。
@kenorb - 2016-01-12 18:45家庭用3Dプリンターは比較的新しい製品なので、安全性に関する情報はほとんどありません。しかし、ABS樹脂などのプラスチック製品の製造については長い歴史があります。ある研究 (opens new window)では、伝統的な製造方法(射出成形や熱線切断など)では、危険なレベルの発がん性物質や粉塵は空気中に放出されないことがわかっています。
確かに、3Dプリンターはこの研究の対象となったプラスチックの製造方法には含まれていません。家庭用3Dプリント界では、超微粒子(UFP)の排出量を調べた研究 (opens new window)がよく引用されます。この研究では、3DプリンターでABS樹脂を用いると比較的高いレベルのUFPが放出され、PLA樹脂を用いるとごくわずかなUFPが放出されるとされています。(それでもかなりの量ですが)
しかし、これらのUFPの放出量が危険かどうか、どの程度危険なのかは不明です。
PLA樹脂は、UFPの排出量が少ないこともあって、ABS樹脂よりも安全に印刷できるとよく言われています。それは、PLA樹脂はコーンスターチなどの材料から作られる「自然」な素材であることも理由の一つです。
ただし私は「自然」であることが必ずしも安全だとは思っていません。「自然」素材にも毒がある場合がありますし(蛇の毒など)、コーンスターチはかなり加工されるので、自然な状態を保っているとは言い切れません。UFPの排出量が少ないことは、PLA樹脂がより安全であることを示唆しているかもしれませんが、この研究は定量的なものであり、定性的なものではありません。
しかしそれでも、ABS樹脂は何十年にもわたって工場で安全に使用されてきたことを考えると、ABS樹脂のリスクはいずれにしてもそれほど大きくないと私は考えています。
別の研究 (opens new window)は、3DプリントしたABS樹脂がシアン化水素を放出すると言われ、よく混同されます。
この研究はABS樹脂の熱分解のみを対象としており、プリント中に到達する温度よりもかなり高い温度で発生します。ただし、プリンターが暴走して超高温に達した際は有毒ガスが発生する可能性がありますが、そのような場合は有毒ガスが発生することよりも家が燃えてしまうことを心配すべきだと思います...
根本的に安全な3Dプリンターは存在しません。しかし、プリンターの中には、煙を閉じ込めるための囲いがついているものや、煙を吸引するためのカーボンフィルターやファンがついているものもあります。より健康に気遣いたい場合は、これらを選択するのが良いと思います。ただし、カーボンフィルターが完全に有効かどうかも、また不明です。
最後に、プリンターは一般的に非常にうるさいので、通常の作業場所とは別の部屋に置いておくことが望ましいでしょう。この場合、「より安全な」プリンターや「より安全な」材料を使用しなくとも、煙の暴露を印刷結果を確認するわずかな時間だけに抑えられます。
例えば工場で働く人たちは、溶けたプラスチックの煙に四六時中さらされていますが、死人が出るようなことはありません。一方で、3Dプリンターを個人レベルを超えて扱うのであれば、プリンターを独立した部屋に移動した方が良いと思います。そうすれば健康面や安全面だけでなく、騒音の問題も解決できるので。
結論として、趣味で3Dプリンターを時々使う程度なら、健康に対して大きな問題はないと思います。
念のため、プリント中は作業場の換気扇を回しておこうと思います... 😃
@TextGeek - 2016-01-13 17:28グレートな回答だ。分子レベルでは、同じイオン、同じ同位体、同じ分子であれば「自然」や「非自然」の区別はない。 当然自然界に存在する原子や分子だからといって、人間が関与せずに化学反応が起きており、安全とは言い切れない。 多くの人は自然が本質的に良いもの、この例では無害なものであると考える傾向があるように感じている。 また、UFPの研究についてもグレートな指摘だ。100%安全であると証明されるまでは危険だ、という考えはいきすぎだろう。
@Leo Ervin - 2016-02-07 10:42ほぼすべての3Dプリンターには、健康被害を引き起こす可能性があります。
FDM/FFFプリンターでは、プラスチックがガスを発生するような温度に加熱され、これらは健康に良くない可能性があります。
SLAプリンターでは、エポキシ樹脂を使用することが多く、硬化する前にガスが発生したり、多少の毒性があります。
また、粉体を使用するプリンターでは、ガスが発生するのに加えて、粉体自体が危険です。
多くの3Dプリンターメーカーはこの問題を回避するために、マシンを常に換気の良い場所で使用するように提案しています。 プロ用のマシンには、フィルターや換気システムが組み込まれています。
私の意見としては「完全に安全な」3Dプリンターを探すよりも、何に使いたいかをしっかりと決め、その用途に適したプリンタを探し、適度な換気を行うことが大事だと考えています。 入念に計画を立てれば、どんな3Dプリンターでも、必要な用途に応じた安全性を確保することができるはずです。
しかし、多くの3Dプリンタを使用して工場を設立し、自分や他の人が長い時間操作する場合は例外です。安全衛生の専門家と協力して、考えられる危険性を特定し、対策を講じてください。
@Adam Davis - 2016-01-12 18:58これが世界中で適用されるかどうかはわかりませんが、カナダでは、危険をもたらすほとんどの製品/機械には、一般的に、危険の種類とその重大性を示すアイコンを付ける必要があります。確かWHMISやHHDSというものです。
@Zizouz212 - 2016-01-13 01:14"健康に良くないかもしれない"という点が重要だと思います。 UFPの研究については、UFPの影響についてはほとんど分かっていません。安全であることが100%証明されるまでは、何かが危険であると考えるのはやりすぎです。しかし、潜在的な危険を減らしたり排除したりするのにそれほど手間がかからないのであれば、なるべく実行すべきです。
@Leo Ervin - 2016-02-07 10:51現時点での限られた知識に基づくと、FDMやFFFのプリンタ (opens new window)については、私たちが気づかないうちに健康を損なう可能性があります。したがって、追加の安全対策はかならず必要であり、状況によって選ぶようなものではないと私は考えています。
言い換えれば、人がめったに行かない風通しの良い場所にプリンタを隔離できるのであれば、もちろん健康上のリスクはありませんが、人々がプリンタの空気に長時間さらされるのであれば、何か対策を講じる必要があるということです。私の状況は後者です。私が住んでいる場所では、専用の作業場や余分な部屋は、ほとんどの人が持っていない贅沢なものです。
これは法的、安全的、または専門的なアドバイスではありません。
私にはこうすべきだ、という意見を述べる資格はないですが、こうしています、という例なら共有できます。
3Dプリンターには造形することによる直接的な健康被害だけでなく、他にも多くの注意すべき点があります。
例えばFDMプリンターでは、プリントヘッドが3D空間内を移動します。機械の部品を動かすことは危険を伴います。子供がいる家庭や趣味の環境では、ハウジング付きのプリンターを購入するほうが良いでしょう。
また、開放型のプリンターでは、むき出しの電子機器がプリンター本体に直接取り付けられています。そのため、ショートや感電の可能性が高くなります。
材料を加熱するプリンターは、非常に高い温度で加熱されます。プリンターの熱い部分には触れないでください。
@the third dimension - 2016-01-12 19:25これらは本当に健康上の問題なのだろうか?「自分を切るかもしれない」というのは、ナイフを使うことの健康問題なのだろうか?
@Tom van der Zanden - 2016-01-14 06:56@TomvanderZanden 3Dプリンタを手の上に落としてしまい、小さな打撲傷を負いました。また、説明書を読んでいる時に紙で切り傷を負ってしまいました。また、何度かプリントに失敗した後、床が傾いていたので壁に頭をぶつけてしまいました... 😃
@SusanW - 2016-12-15 11:35
この質問は、プリンターの種類を絞った方がいいでしょうね。cheeze wizz (opens new window)の3Dプリンタは、濃縮ウランの粉末をレーザーで粉砕する3Dプリンタよりも危険性は低いでしょう。
@Tom van der Zanden - 2016-01-12 20:12